実施履歴
森 弥華 先生 (西条中央病院 循環器内科)
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LAD#6のCTO症例に対し、細木先生をプロクターにお招きし、PCIをさせて頂きました。
本症例は私にとって初めて1st operatorで行うCTO症例であったため、不安も大きかったですが、事前に細木先生とstrategyを入念にご相談させて頂き、色々なアドバイスを頂いていたこともあり、当日は緊張感がありながらも落ち着いて臨むことが出来ました。
症例はLAD#6osからのCTO病変で、病変長は短いものの、LCX・HL・D1の3本分岐になっており、更にLCA dominantでLMTに多量のプラークがありLMT狭窄が強く、難易度の高い症例でした。手技中にバイタルが崩れることを危惧していましたが、幸いバイタルは大きく崩れることなく、IVUS(AnteOwlWR)ガイド下にてCTO entryへワイヤーを通すことができ、3D wiringでCTO内にワイヤーを進めexitへ到達することができ、大変な症例でしたが無事治療を終えることが出来ました。
私自身はワイヤー操作がまだまだ未熟で、CTO entryへは細木先生が通してくださいましたが、IVUSと透視画像を組み合わせ、1mm単位でワイヤー操作を行う、こんなにもlogicalなPCI治療を間近で見させて頂き、感動するとともに大変勉強になりました。ワイヤー操作含め、一つずつの手技に対し丁寧にご指導頂き、実際の治療時間は5時間と長かったですが、体感時間はあっという間でした。
今回このような貴重な経験をさせて頂き、本当に感謝しております。今回学んだ事を忘れずに、研鑽を積みながら日々精進していきたいと思います。