実施履歴
落海 祐介 先生 (広島ハートセンター 循環器内科)
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この度の症例は比較的若い患者様のLAD #6 CTO症例でした。自分としては、途中と出口付近にCalc.がみられること、病変長は長くはないのですがdistalが対角枝(若い患者様なので落としたくないのと、潅流域も比較的大きい)とのbif.で血管径も小さく、RCA #4PD-septalを通じてinterventionalなコラテを認めることもありretrograde 1stを選択しました。
#4PD-septalチャネルなので少しだけ時間は要しましたが、無事trackingもでき予定通りRCARTを行い、対角枝も無事守ることもでき手技時間としてもまぁまぁの時間では終われたかとは思いました。反省点として、病変形態としては上記ではあるもののLAD自体は心尖部まで回り込むような血管ではなくむしろRCA dominantであることが重要なポイントで、retroにより血行動態に影響する可能性も考慮すべきこと、病変自体は短いものでありante 1stの御指摘をいただきました。病変形態のみにとらわれすぎていたことを大いに反省しております。短い病変でLADでもありRCARTする際Retro wireを自分としても正直悩んではいたのですが、いつも通りとGladiusを選択してしまいやはりGaiaにすべきであったと思いました。CTO入口やや手前にproximalの対角枝もありGladiusだと滑ってそのままdirect crossもしてしまう可能性もあり留意が必要であったと思いました。また最後のステント留置の際、LAD #6justもプラークを認めており術中もDCAしようかとは思っておりましたが用意もできておらず中途半端な形での留置になってしまったと反省しております。
いつも御指導いただきまして誠にありがとうございます。来月もチャレンジします!!