回生!Bail out 塾

「強い」オペレーターとなるために
血管内イメージングに代表されるデバイスの進歩、そして方法論の成熟によりPCIの合併症はある程度、事前予測/回避することが可能となりましたが、完全に無くすことはできません。合併症は軽症から時として生命に関わる重篤なものがありますが、それらは複雑病変治療時に限って起こるものでは無く、様々な習熟度のPCI術者に突然降りかかる可能性があります。よって、PCIオペレーターにとって合併症Bail outは必修科目といえます。
恐ろしいトラブルが起こった時に落ち着いて(または落ち着いたフリをして)Bail outできるかどうかは、合併症の成因を理解しそれぞれの局面に応じた適切な処置をできる自信があるかどうかにかかっていると思います。
また、合併症発生時にはカテ室のチーム力がより重要になります。原因解決のための対処だけでなく、循環動態の管理/機械的サポート/蘇生を同時進行で行う必要があるからです。合併症の対応策や予防策をチームで共有し、同じ方向を向くことで、より安全な手技を実現するための土台を築くことができると考えられます。
この「回生! Bail out塾」では各理事施設より症例を提示し、順次アップロードしていく予定ですので、「明日は我が身」と思って参考にして頂ければ幸いです。合併症の対応法は施設、術者で様々であり、中には対応に問題があった症例もあるかとは思いますが自戒の念も込めて共有させて頂ければと思います。また、会員様からの症例も公募しておりますので、有用なコンテンツとなるよう、ご協力頂けましたら幸いです。(症例掲載時には施設名・術者情報は匿名化されます)
2025年1月
黒木 一公(宮崎県立延岡病院)
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