実施履歴
今村 堂大 先生 (名古屋ハートセンター 循環器内科)
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今回は70代男性のRCA #3 CTO病変に対するPCIをご指導いただきました。
LAD septalからのchannelがいくつか発達しており今回はレトロ1stで治療を開始しました。
まず3rd septal channelを狙ってSUOH03を進めました。
土金先生からワイヤーの進むところにただ進めるだけというアドバイスを頂きましたが、どうしてもある程度押していしまいperforationを来しました。
すぐさま2nd septal channelへと変更しSUOH03をワイヤーが進むところに何とか誘導し#3 distalまでcrossできました。
その後Gladius EXへwireを変更しある程度進めたところでアンテからの手技も開始しました。
アンテからバルーンやIVUSをデリバリーする際にバックアップが足りずシステムが崩壊し、アンカーを要しました。
最終的にrerverse CARTにてpull through行い#1-#3までステント留置して手技を終了しました。
perfotation来したseptal channelはうっ滞しており拡大傾向なく心嚢液も認めず経過観察とし、翌日も心嚢液貯留認めず問題なく退院となりました。今回反省すべき点としては、open vesselではとくに常に心掛けるべきですが、ワイヤーが進むところにただ誘導するような感覚を忘れないこと。
またシステムが崩壊しないようにしっかりとバックアップを取ること、取れない場合のアンカーのかけ方を十分予想しておくこと。
またCorsairの使い方に関しても、まだ不十分でありそれがシステム崩壊を来した要因とも考えられました。今回土金先生にご指導頂いたのは2回目となりますが、今回も多くのことをご指導いただきありがとうございました。
大変貴重な経験となり引き続き修練を積んで参りたいと思います。