実施履歴
赤澤 良太 先生 (広島ハートセンター 循環器内科)
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RCA#3CTOのPCIをご指導頂きました。
35歳男性のRCA#3CTO、tapered entry、閉塞長は20mm未満、石灰化はなく、CTO exitの描出は不明瞭(CTO抜けた先もdiffuseに病変があり受け口も細い可能性あり)。LADからはseptal channelがいくつか発達しており、レトロはpromissingでした。アンテから血管外に出ないようにある程度進め、逸れるか、確証もてなければ、すぐにレトロスイッチを考えて手技に入りました。
当日は術中の所見に基づいて、プロクターの矢嶋先生とdiscussionさせていただき、XTRで進むところまで行きneo3、next2とステップアップしCTO内に入るも、distal confirmationがやはり不十分であり、レトロを回し、rCARTでワイヤー通過(アンテのワイヤーはすべてintra-plaque、レトロのワイヤーはproximal cap近傍で部分的にsub)。
35歳と若いPtであり必要最小限のstentingを行い、良好な結果を得ることができました。当直のため反省会には参加できませんでしたが、一人で反省会を行い、最初にレトロを上げておき、CTO exitのメルクマールがあればアンテからインテンショナルにGaiaで狙い易かった可能性、レトロファーストでもよかったかも知れない とcineを振り返りました。
ワイヤー巻絡時にワイヤーを抜かずに末梢にバルーンを通過させる方法などいろいろなtipsを矢嶋先生からご指導頂いたので、メモに書き記し、明日からの臨床に活かしていきたいと思います。
ご指導いただきました矢嶋先生、土金先生、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。