実施履歴
太田 智之 先生 (JCHO中京病院 循環器内科)
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症例検討会、PCIのご指導共にとても勉強になりました。ありがとうございました。
まずは前日の症例検討会に関して、私も結構、シネやCTを見たつもりでしたが、先生のスライドを見たら自分の読み込みの浅さを痛感しました。
当日のPCIについての振り返りは、まず穿刺部位に関しては前日の検討会の成果が出た気がしました。私がはじめ考えていたのは、穿刺で時間を使ってはもったいないと考え、穿刺しやすいRt femoralとRt brachialを考えておりましたが、止血トラブルの懸念から左Radialへ変更しうまくいったと思います。Anteのガイディングの形状変形も初めての経験で非常に勉強になりました。先端カーブを変形させたことでだいぶバックアップがよくなり手技がしやすくなりました。あと感じたのがワイヤーエスカレーションのタイミングの判断がかなり速いことでした。私が一人でやっているともう少し、一つ一つの手技に時間をかけてしまっていたと思います。それぞれの手技やワイヤーパフォーマンスの限界の見極めの速さに感動いたしました。
レトロのワイヤリングは自分でもうまくできたなと感じました。ただしチャネルでのXT-Rの使用は初めてで、ワイヤーのカーブのつけ方など自分だけではまだ難しいと感じました。また、レトロでのSASUKEの使用や、その前のチャネルのバルーン拡張も初めての経験でしたので、とても学びになりました。
レトロが上がった後のアンテのプレパレーションでアンカーバルーンが抜けてしまい、手技が複雑になってしまい申し訳ありませんでした。同時に、アンカーバルーンの有用性をあらためて痛感できた瞬間でした。Scratch and GoやKnuckle wireも初めての経験で、丁寧に教えていただきありがとうございました。最後手を替わっていただきましたが、私のknuckle wireでのマイクロカテーテルの使用方法が未熟であり、手を替わったら比較的すぐ通過したので、自分でもできるように精進したいです。ReverseCARTの際に、RG3がうまく上がらず、ReverseCARTのやり直しになってしまったのは、おそらく慎重にやれば防げたので反省しております。最後にACT管理不足に伴うLADの血栓に関しても反省と学びでした。普段ここまでComplexPCIをしていないため、ACT管理が雑なのでちゃんと時間通りにチェックすることを徹底いたします。