YES Tip Detection 1414(2023年9月設立)
講師
- 石川正人 (藤田医科大学病院)
- 鈴木智詞 (近畿大学奈良病院)
- 田中康太 (桜橋渡辺病院)
初期メンバー (施設緯度順)
- 木谷俊介 (札幌厚生病院)
- 下岡良典 (恵み野病院)
- 高橋徹也 (石巻赤十字病院)
- 中潟寛 (仙台市立病院)
- 三軒豪仁 (博慈会記念病院)
- 小林俊博 (名古屋ハートセンター)
- 伊藤勝祥 (藤田医科大学病院)
- 川村克年 (近畿大学奈良病院)
- 落海祐介 (広島ハートセンター)
- 住元庸二 (呉医療センター)
- 黒木一公 (宮崎県立延岡病院)
Tip detection法によるCTO再疎通の試みはConquest Pro 12STの上市と相俟って確実性と再現性の高い手技である事が分かってきました。一方でその手技は術者とIVUSオペレーターとの共同作業であり、依然それに慣れた一部の術者や施設に限られているのが現状です。
YES FoundationではこのテクノロジーをCTOエキスパートを目指す若い術者には必修のものと位置づけ、その更なる普及を目指すため、この度新しいcollegiumである「YES Tip Detection 1414」の活動を開始する事にしました。
1414とは(少し前のデータにはなりますが)本邦でPCIカテ室を有する施設数ですが、その多くの施設で1人CTOオペレーターとして孤軍奮闘されてる先生がいらっしゃるのが日本の現状です。将来その全ての施設でtip detectionの施行が可能になり、それによって地域に関係なく多くのCTO患者様がこのテクノロジーの恩恵に与かれる事を祈念して名付けさせて頂きました。
今回講師として御協力頂ける事となりました藤田医科大学病院の石川正人先生、近畿大学奈良病院の鈴木智詞先生並びに桜橋渡辺病院の田中康太先生にはこの場を借りて深謝すると共に、本collegium各地域の若いメンバー達が彼等と自由闊達なディスカッションを展開してくれる事を切に望みます。
2023年9月
お世話係 土金悦夫
CLOSE
YES ハートセンター(2023年5月設立)
世話人(50音順)
- 落海祐介(広島ハートセンター)
- 鈴鹿裕城(豊橋ハートセンター)
- 徳田尊洋(名古屋ハートセンター)
- 樋上裕起(岐阜ハートセンター)
- 松田洋彰(名古屋ハートセンター)
- 山本真功(豊橋ハートセンター)
顧問(50音順)
- 川瀬世史明(岐阜ハートセンター)
- 木村祐之(広島ハートセンター)
- 鈴木頼快(名古屋ハートセンター)
- 羽原真人(豊橋ハートセンター)
スーパーバイザー
- 土金悦夫(豊橋ハートセンター)
ご挨拶
今回豊橋ハートセンター、岐阜ハートセンター、名古屋ハートセンター、及び広島ハートセンターの若手有志を中心に新しいCollegium「YESハートセンター」を組織させて頂きましたので、まずはご挨拶させて頂きます。
当面の活動方針と致しましては、各病院において経験した臨床経過が興味深い心血管疾患の症例をWeb検討会を通じて国内の若手先生方と情報共有をさせて頂く事を考えております。
また将来的には他のハートセンター(に準ずる)組織とのコラボレーションも行い、地域の垣根を越えた連携を通じて、診療レベルの向上を模索して参りたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
YESハートセンター世話人一同
CLOSEYES 北の国から(2022年5月設立)
世話人幹事
- 中川 裕也(函館市医師会病院)
- 下岡 良典(恵み野病院)
- 近江 晃樹(日本海総合病院)
- 新関 武史(公立置賜総合病院)
YES Collegium 北の国から 立ち上げにあたり
みなさん、こんにちは。函館市医師会病院の中川裕也です。
このたび、北海道+東北地域の有志4人でYES北の国からを立ち上げることになりました。本研究会は、我々世代ならびにより若い世代の医師たちの相談の場となり、学びの場となり、また親睦・交流の場になることを目的としております。土金先生の全面的なバックアップをいただきながら、さまざまな活動を行っていきたいと考えております。
私が活動している北海道は特に、広い地域にDrが散らばっており、各々が最前線でPCIを行っております。ただ、日々の業務が多忙で、かつ地理的問題から学会研究会への参加が難しい現状もあって、CTOなどのcomplex PCIに対して消極的になったり、治療自体をあきらめたり、また治療したくても相談がなかなかできないという方がたくさんおられるかと思います。YES北の国からでは、そのような先生にcomplex PCIに対する知識ならびに技術共有の場を提供することで、地域の質の向上に少しでも貢献していきたいと考えております。そして、地域の先生方との親睦を図り、北海道+東北地域を盛り上げていきたいと思っております。たくさんの先生方のご協力をよろしくお願いいたします。
函館市医師会病院 中川 裕也
技術が確立してきたPCI治療ですが、CTOを含む複雑病変に対するPCIにおいては、日々悩む事があります。北海道は、広大な大地に小都市が点在するという地域的な特徴もあり、一人の術者が経験できるPCI件数は限られてきます。その中で複雑病変への治療経験数はさらに少なくなってしまいます。この様な状況に打ち勝ち、PCI技術の向上を図るには、症例を皆で共有することが必要不可欠と考えます。この度、北海道と東北の先生方と共有の場を持つべく“YES北の国から”を土金先生のバックアップのもと発足するに至りました。多くの先生方と活発なディスカッションができたら幸いです。
YES北の国からでは、これまで私達が学んできた知識を共有し、より若い術者の先生へ途切れることなく伝えていく技術のリレーと、症例に対するディスカッションから生まれる新たなアイディアを実際のPCI治療に還元していく好循環が実現できればと考えています。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
恵み野病院 下岡 良典
『木を見て森を見ず』
土金先生から指導いただいたこの言葉は一生忘れられません。
この北の大地で森を見失うわけにはいかない。厳しい冬の雪深さを経験したものにとってそのことは、道に迷い雪に埋もれ命取りになることは言うまでもなく、そのメッセージは医療おける本質と重なり貴重なインターベンションのキーワードとなります。
“病気に目を奪われず人を診る医療の継続“とは決して楽ではない道程かもしれません。しかし今こそ同志をこの場に得て、高齢化と心不全パンデミック時代のPCIを真摯に模索していきたい、そう願う未来をつむぐ若き情熱が北の厳しい冬を乗り越えて芽吹いてくる、そんな予感を感じながらこの会で学び続けられれば幸いです。
日本海総合病院 近江 晃樹
本当に、その道に長けている人には必ず素晴らしい仲間がいるといわれています。土金先生からも、よく同世代の先生方の活躍や秀でている部分を教えて頂き刺激を受けます。私もそうでしたが、東北人はなかなか自分から外にでていけないので、このYES Collegiumが若手の先生方の繋がりと、これからの活躍の場となれれば良いなぁと思っております。“北の国” から、皆様と一緒に盛り上げていけるように頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
公立置賜総合病院 新関 武史
YES 北の国から メンバーリスト(2023年11月22日現在、敬称略)
医師名 | 施設名 |
---|---|
高橋 徹也 | 石巻赤十字病院 |
西田 絢一 | 帯広厚生病院 |
岩田 周耕 | 名寄市立総合病院 |
尾野 稔侑 | 名寄市立総合病院 |
館山 俊太 | 青森県立中央病院 |
大道寺 飛雄馬 | 山形県立中央病院 |
菊地 彰洋 | 日本海総合病院 |
樋口 隼太朗 | 国立帯広病院 |
飛澤 利之 | 旭川赤十字病院 |
工藤 俊 | いわき市医療センター |
佐々木 敏樹 | 公立置賜総合病院 |
大和田 卓史 | 白河厚生総合病院 |
中潟 寛 | 仙台市立病院 |
後藤 準 | 公立置賜総合病院 |
門脇 心平 | 日本海総合病院 |
今井 洋太 | 八幡病院 |
羅 世成 | 公立置賜総合病院 |
岸上 直広 | 旭川赤十字病院 |
川村 陽介 | 青森県立中央病院 |
塩泡 優大 | 静和記念病院 |
中村 裕一 | 星総合病院 |
伊藤 孝仁 | 王子総合病院 |
田中 裕紀 | 札幌厚生病院 |
斉藤 大樹 | 岩手県立中央病院 |
秦 武弘 | 仙台循環器病センター |
YES 瀬戸内(2021年11月設立)
現在、PCIの標準的な治療法はほぼ確立されていますが、稀な疾患や非典型的・複雑性病変では、術者の経験や技術の差がPCIの成功率に関わります。PCIを深く理解するには、本や雑誌などのPCI報告だけでなく、手技中の考えを汲み取ることが非常に重要であり、それはより良い医療を提供しようとするインターベンション医師の交流の中で得るものが多いと考えております。
そこで、この度中四国エリアを対象としました「YES (Youthful Educational Spirits) 瀬戸内」を立ち上げる運びとなりました。
以前より中々若手医師内での交流が少ない中で、さらにコロナが追い打ちとなり機会が閉ざされてしまったことを残念に思い、なんとか若手循環器医師を集めた教育的な会を作り立ち上げたいと思っていました。そんな中、土金先生よりYES FoundationでのYES Collegiumという組織内での立ち上げをどうかという声をかけていただきました。
本研究会「YES 瀬戸内」は、中四国エリアで若手循環器医師のインターベンション治療技術における知識の向上を目指し、技術の進歩とその発展を通じて患者様への質の高い治療を図ることを目的としています。中四国エリアのインターベンション領域を盛り上げるためにも若手医師が成長していく必要があり、Complex PCIに限らず広く興味を持つテーマを設けて、若手医師が活発に議論をできる場を作り上げていきたいと思います。
広島ハートセンター循環器内科 落海 祐介
CLOSEYES 北関東(2021年11月設立)
代表幹事
- 下地 顕一郎(済生会宇都宮病院)
- 景山 倫也(那須赤十字病院)
世話人幹事
- 菊池 達郎(新小山市民病院)
- 木村 郷(水戸ブレインハートセンター)
- 杉山 拓史(獨協医科大学日光医療センター)
- 沼澤 洋平(足利赤十字病院)
- 平谷 太吾(筑波大学附属病院)
- 船田 竜一(北関東循環器病院)
私は2010年に人生初のPCIを急性心筋梗塞の患者様に行いました。その時は単純病変のPCIが主でしたが、それでも治療に際しての困難にひとりで立ち向かっていく他はありませんでした。そんな中、心臓血管研究所病院で土金先生の指導のもと若い術者がCTOの治療を行うCTO Work Shopを拝見し強い衝撃を受けました。経験の浅い術者でも安全性をしっかりと担保しながら、複雑病変を治療していくことができるようにするための多くのtipsを目の当たりにしました。それから、私は学んだことを自施設に持ち帰り、また心臓血管研究所病院に通い、を繰り返しながら少しずつ複雑な治療を成功させていくことができました。そして重症冠動脈疾患で心不全や狭心症に苦しむ患者様からも感謝され、医師として大きな達成感を得ることもできました。北関東は交通のアクセスの問題や院内の業務量の問題などから、このような機会に恵まれない若いPCI術者の先生方が今でも数多くいらっしゃると思います。本研究会ではそのような環境でも土金先生の全面的なバックアップを得ながら、私が学ぶことができた数々のtipsを伝えていくことができ若い術者の先生方に、ひいては北関東全エリアの患者様に還元することができればと切に願っております。是非積極的にご活用ください。何卒よろしくお願い申し上げます。
済生会宇都宮病院 下地 顕一郎
現在のPCIの進歩は、デバイスの進化はもとより、創世記からの先人の先生達の探求心、努力に他ならなく、更にそれらを惜しみなく次世代へ伝えていった結果であると考えます。その時代における最先端が積み重なった結果が、現在のPCIの最先端であります。現在、一般的なPCIであればどのような術者が行っていても、良好なアウトカムが得られる時代となりました。しかし、complex PCIについては、術者によって様々な意見があることも多く、未だに一致した見解が得られていないものもあります。日々の診療の多忙さから、なかなか学会や研究会に参加することの出来ない若手医師の中には、complex PCIへのハードルが高く、なかなか治療が出来ない、もしくは相談出来ないという方が多々おられるかと思われます。私も同じ悩みを抱き、YES clubで勉強させていただき、そこで出会った先生達にご指導いただいたように、若い先生達へ手を差しのべて道を開いてあげることが我々の役目であると考えております。また、そこで知り合った同世代のPCIオペレーターの先生達は、かけがえのない仲間となっています。このYES北関東が、若い先生たちの相談の場であり、かつ学びの場となること、また、同世代の先生達との交流の場になるように、幹事の先生達とYES北関東を盛り上げていきたいと思っております。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
那須赤十字病院 景山 倫也
PCI治療は、現在成熟期になってきております。その中でもCTO病変、complex病変などの治療に悩む症例は多々存在します。1人の術者が経験できる症例も限られており、他施設の症例、合併症症例を多くの医師で共有することにより、自分の経験としていく必要があります。YES北関東の発足により、今まで以上に自分のPCIの研鑽と地域のレベルアップに貢献していきたいと思います。
新小山市民病院 菊池 達郎
茨城県では若手CTO術者の横のつながりが少なく、情報交換の場が乏しいと感じておりました。自分自身未熟なPCI術者でありますが、地域の複雑性PCIの手技向上に貢献できますよう、尽力させていただきます。
水戸ブレインハートセンター 木村 郷
最近ではWebを介しての症例検討会が増えたことでこれまでの在り方とは変化し、首都圏から離れていても自主性があれば知見を広げられるチャンスが多くなってきました。そんな中、YES Collegium 北関東が発足されることになり、自施設だけに留まることなく有志で集まった方々の症例を通じて、有意義なディスカッションを行い、様々な意見や新たな発見を得られる絶好の場になると感じております。PCIはデバイスのみならず手技も複雑であり、日進月歩で進化していきます。皆様と共に学ばせていただくことで、自身も常にUpdateを重ねていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
獨協医科大学日光医療センター 杉山 拓史
PCIをはじめとした手技のレベルアップを図るには経験の積み重ねが重要であることに議論の余地はありませんが、一方で自施設で経験できる症例には限りがあります。様々な施設から症例を持ち寄り、エキスパートの先生方の指導を仰ぎながら経験を共有することはレベルアップを目指す医師にとって極めて重要な方法の1つであると思います。YES北関東を通じ、自分自身および地域全体のPCIレベルの向上を目標としつつ、結果として地域の患者さん達へ学んだことを還元できるように努力していきたいと思います。
足利赤十字病院 沼澤 洋平
単純病変の治療に自立した多くのPCI術者にとって、次なる目標は複雑病変治療の習熟だと思います。一方で、複雑病変の治療のチャンスは決して多くはなく、自施設の経験だけでは限界があるのが実情です。自分の手技が行き詰ったとき、PCIエキスパートの助言は刺激的で多くの気付きを与えてくれます。そうやって一つ一つ増やした引き出しを、次の手・奥の手として使えるようになりたいと思います。YES北関東を通じて自分自身がレベルアップし、さらに若手オペレーターに知識や技術をどんどん継承するという好循環が、PCIの発展や地域医療の貢献につながると期待しています。みなさん、ぜひ一緒に勉強しましょう。
筑波大学附属病院 平谷 太吾
YES clubの前身の会はDCA clubでありました。昔は大阪で開催されること多く、血気盛んな先生方が症例を持ち込んでディスカッションされておりました。私も初めて自分でやらせたもらったDCAの症例を発表させていただき、汗びっしょりとなった記憶がございます。それからYES clubとなって全国に波及し、東日本での大きな拠点として、東京YES clubが発足しました。当時、私も都内の病院勤務でしたので平日に開催されていた東京YES clubも毎回参加しておりましたが、群馬に異動してからはなかなか参加できずにいました。そして、今回はYES北関東の誕生によりまた刺激的な症例を学ぶ機会をいただきました。現在はリモートもうまく併用しながら離れた県でも1つの症例を一緒に勉強することができます。各県の横のつながりを大切にしながら、complex PCIについて皆さんでディスカッションしていきましょう。
北関東循環器病院 船田 竜一
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