ACS Academy

ACSに対する緊急PCIはPCI全体の26〜27%と言われていますが、待機症例より比較的若い先生方が対応される施設も多いかと思います。一方で使用出来るデバイスの地域差や施設間格差も小さくなく、患者様背景や循環動態など重症度も千差万別である事を鑑みると、ACS-PCIは正に「若手カテーテル医師の登竜門」と言っても過言では無いでしょう。
そこで発足時より若手循環器医師達への参考書作りを本懐にしてきたYES Foundationではこの度、遅ればせながらACS Academyを開講する事に致しました。
様々な症例の検討をベースに、実際に最前線で治療、あるいはプロクタリングをされている現役世代のディスカッションを通じて、皆様の診療にお役に立てる情報を公開して参ります。
2026年08月
発起人 土金 悦夫
虚血診療医としてACS診療が出来て一人前と言われることがあると思います。
実際にACS診療は若手が担当することが多く、時間帯によっては若手が最後の砦となることもあります。一方でCCSとは異なり、患者様の状態が悪い、事前の患者・病変情報がないという状況の中、その場で得た情報から複雑な治療に臨まなければならないこともあるという難点もあり、独り立ちのハードルを高く感じることもあるかと思います。また、急性期と慢性期の予後を鑑みて治療中の優先順位やエンドポイントを設定するなど、最適解に悩むことも多々あり、一重に「ACS診療が出来る」と言っても最良の診療を行うということはとても難しいことと感じます。
研究会では地域や病院によって治療の方法が異なることも大変興味深く、MCS、ELCA、OCT、DCB、slow flow対策、多枝病変の治療、脂質降下療法、DAPT戦略など、まだまだ学ぶべきものも多いと感じております。
今回、ACSに関して、多種多様な症例を通じて、様々な疑問点や改善点を、皆様と共有し、勉強させていただける機会が得られることを大変嬉しく思い、楽しみにしております。
2026年08月
田中 裕紀(JA北海道厚生連 札幌厚生病院)
ACSに対するPCIは、心臓カテーテル治療の原点であり、我々循環器内科医にとって最も重要な手技の一つです。限られた時間と不安定な状況の中で最善を尽くし、患者さんを救命する。研修医の時に初めてその現場を目の当たりにした時、私は循環器内科医になりたいと決意しました。
技術的には「若手の登竜門」とされるACS-PCIですが、待機症例とはまるで異なる判断、エンドポイント、デバイス選択が要求され、その治療は決して単純ではありません。
私は、ACS-PCIのやり方は多種多様であり、一つの正解を追い求める必要はないと思っています。それぞれの現場の経験を共有し、より良い手技を行うためには、どうすればよかったのか共に考え、そのdiscussionを、次の患者さんの救命に活かしていく。
YES Foundation ACS Academyをそのような会にできればと願っております。
どうか宜しくお願い申し上げます。
2026年08月
松村 英斉(済生会宇都宮病院)
| 座 長: |
田中 裕紀(JA北海道厚生連 札幌厚生病院) 松村 英斉(済生会宇都宮病院) |
|---|---|
| 世話人: |
川村 克年(近畿大学奈良病院) 岸上 直弘(旭川赤十字病院) 田中 康太(桜橋渡辺未来医療病院) |
| 監 修: | 新関 武史(公立置賜総合病院) |
| ※お名前は50音順にて記載いたしております。 |

