一般社団法人YES Foundation

 新理事よりの御挨拶

下地 顕一郎(済生会宇都宮病院)
下地 顕一郎(済生会宇都宮病院)

この度は理事という大役を仰せつかり身の引き締まる思いです。誠に微力ではありますが、精一杯努めて参りたいと思います。私もまだまだ勉強中の身ではありますが、現時点で私の持っている知識や経験を若い世代の先生方に共有していきたいと思っております。

複雑病変の治療においては術前のストラテジー構築の過程が重要です。当院ではCTOはもちろんopen vesselにおいても従来のCAGに加えて心臓CTを術前に積極的に利用し病変形態の把握に努めています。また、pressure wireやFFRctなどのmodalityで介入が不要な病変を事前に同定する、DCAなどのデバイスで複雑な分岐部病変形態をできるだけ単純化する、などの努力を行って治療に望んでいます。このような過程も共有し実りある議論ができればと考えております。また、術者が困難な状況に陥ったとしても明確な策を立案して打開していく過程もlive demonstrationの形式でそのまま共有、議論していきたいと考えています。

皆様のフィードバックや土金先生、矢嶋先生をはじめとした皆様のご指導を頂きながらよりよいYES Foundationを目指して尽力していく所存ですので何卒宜しくお願い申し上げます。


越田 亮司(星総合病院)
越田 亮司(星総合病院)

本年度よりYES Foundationの末席に名を連ねさせて頂くことになりました、星総合病院 越田です。錚々たるメンバーの皆様の中に私ごときが名を連ねること、たいへん畏れ多く、恐縮の至りです。

YESの活動の主軸で、HPのコンテンツのひとつであるCTO Hands-on Workshop (CTO HWS)は、若手DrへのCTO治療の道標として現在に至ります。私自身もCTO HWS no.33、時計台記念病院在職時に、生意気にも手技をさせていただく機会を頂きました。その前年には初代Gaiaが登場し、この頃には一般の病院でも使われ始めたころと記憶しています。土金先生、五十嵐康己先生の目の前で、ヘッドセット越しに、厳しくも優しく叱咤激励、ご指導を受けながら、LAD #6JP CTO re-try症例に対峙させて頂きました。それ以降、自身のカテーテル治療に対してのスタンス、モチベーションが大きく変わる転機と思えるほど、インパクトの大きいイベントでした。
その後、私にとって「精神と時の部屋」である豊橋ハートセンターへ移動し、PCIの修練・PAD診療/教育体制づくりと濃密な時間を過ごし、そして今春、星総合病院への移籍にもつながっている私の人生での一大イベントであり、そのようなチャンスを与えていただいたことに感謝しかありません。
CTO HWSには、現在、我々の世代の頃より、更に若い先生達が参加されるようになりました。これは、インターベンション治療の技術、デバイスの進歩であり、浸透であり、土金先生がはじめられた教育的活動の賜物に他なりません。現在そして将来、complex PCI治療を受けられる患者様方に対して、よりよい治療を提供すること、その方法の継承につながるものです。ぜひ、このホームページをご覧になっている若手の皆さん。手を挙げ、参加してみてください。必ずや先生方のひとつのきっかけになるはずです。

私は、豊橋ハートセンターに勤務する前の9年余、札幌の時計台記念病院に在職しておりました。ご存知のように、北のEVT総本山と言ってよい施設と思います。その間、私は、前述のようにcoronary interventionの基礎からcomplex PCIの手始めを学び、末梢血管治療の領域では、多くの症例を経験し、知識、技術も得ることができました。PCI/EVTの術中術後の様々なトラブルの対応も(おそらく人一倍)学ばせていただきました。
私のYESでのミッションの一つとして、重症虚血肢を重要テーマとしてendovascular領域でのコンテンツを一考するよう、理事長より拝命いたしました。EVT手技のみならず日々の治療にも頭を悩ませる疾患群です。ただ、Interventional Cardiologistが貢献できる、ひとつの分野でもあるとも思うのです。構想が固まりましたら、この場で共有して参ります。ご意見、ご質問、ご要望をどんどんお寄せください。皆でよりよいものに形作り、発展させていきたいと思います。
興味のあるなしに関わらず、日常診療としてcoronary、peripheral interventionにたずさわっている若手の先生方もいらっしゃると思います。穿刺部マネージメント、アクセスルートの確保を含め、手技の事前にも、術中にも、事後にも、それを防ぎ対処すること、トラブルマネージメント、シューティングに長けることは強みになります。自身のみならず、施設としても安心感が生まれます。また後始末か、とnegativeにとらえてはもったいない。
そして、complex EVTのかなりの部分はCTOであり、高度石灰化病変になります。PCIもEVTも、両方の手技技術・知識をつきつめていけば、治療手技はもちろん、前述の合併症の対処も含め、必ずや互いのfeedbackがあることに気づきます。私に言わせれば、その「気づき」を知らないのはもったいない。endovascular領域での技術、コンセプト、ロジック、そして多種多様のデバイスも、coronary interventionの影響が大きいのが、本邦の特色と思います。その「気づき」への橋渡しに、私に何か出来ることがあればよいな、と思いをめぐらしています。

このHPをご覧の皆さん。ぜひ、YESのこの場に参加して、手を挙げて、理事の先生方のコンセプトに触れてください。目の前の患者様に、将来出会うであろう患者様に、よりよい結果を提供できるよう、一緒に勉強し、精進していきましょう。